Blenderの使い方|レンダリング編|ベイク機能(リアルタイムレンダリング)

 

レンダリングを効率化させる方法としてベイク機能というものがあります。

 

ベイク機能はレンダリング時にオブジェクト表面に現れる効果を、テクスチャとして焼きつける機能です。

 

この機能を使えば影や反射の描画に再度長いレンダリング時間をとられずに済みます。

 

スカルプト機能を使って細かいディティールを入れたモデルなど、複雑なモデル・シーンをレンダリングする時ほどこの機能の恩恵を受けることができます。

 

■準備するもの

モデル

 

モデル・レイヤー分けしたシーン。

 

今回チュートリアル用として用意しているシーンに適用している効果は
・スポットライトによるレイトレースシャドウ
・ディスプレイスメントマップ
・細分割曲面
・アンビエントオクルージョン
・環境照明

 

どれもメモリを消費する効果ばかりです。

 

ですがベイク機能を使えば、まったく同じ見栄えとはいかないもののかなりレンダリング時間を短縮できます。

 

■デメリット

このベイク機能のデメリットとしては確かに計算時間の短縮はできるのですが、
あくまで効果をテクスチャに焼き付け張りつけているに過ぎないので、視点を動かした際の映りこみの見え方の変化や、
光源の移動によるハイライトや影の変化に対応できないというところです。

 

■使いどころ

このベイク機能の一番の使いどころとしてはリアルタイムレンダリング時ですね。
つまりゲーム用のCGを作るときに効果を発揮します。
ゲームCGはプレイヤーがリアルタイムにキャラクターを動かし、ステージ内を動き回るためレンダリングはリアルタイムで行われなければなりません。

 

毎秒毎秒、高速で3Dを描画しないといけない為、影や反射の計算をしているとゲームになりません(笑)
その為あらかじめベイク機能により物体表面に影や映りこみなどの効果が焼きこまれたテクスチャを利用しておくのです。

 

とはいえ最近はゲームCGであってもグラフィックチップの性能向上もあってプリレンダリングにかなり近いリアルタイムレンダリングが可能となりました。

 

FINAL FANTASY XV TGS 2014 トレイラーの例。今やリアルタイムのクオリティはプリレンダーと大差ない・・・

 

プリレンダリングというのは事前にレンダリングされた画像を繋げて映像をつくることですね。

 

多分FFみたいな3Dのキャラを操るゲームをしたことある人ならわかると思いますが

 

プレイ中のグラフィックは大抵このリアルタイムレンダリング。そしてOPなどの超綺麗な映像はプリレンダリングのCGです。

 

というわけでこのベイク機能は使いどころをわかってれば非常に強い武器になるので是非活用してみてください。

Blender書籍

Blenderのおすすめ書籍

Blenderのおすすめの書籍を紹介しています。なお各書籍の評価は私個人が実際に使用させていただいて感じた個人的な評価です。
本を読んで使ってみた印象と、各々の本でどの分野に特化しているのか、というのを☆の数で評価してみました。購入を決める参考になれば幸いです。

Blender2.6マスターブック



情報量ならば間違いなくこの本がずば抜けていると思います。
本の構成としてはCG制作の工程ごとに章分けされていて、さらに各章ごとに実践編と機能のまとめが分かれていてとても効率的にBlenderの使い方が学べるようになっています。

個人的総評
総合的情報量:☆☆☆☆☆
実践度:☆☆☆☆☆
モデリング:☆☆☆☆☆
マテリアル:☆☆☆☆
ノード:☆☆☆☆
物理シュミレーション:☆☆☆☆
FreeStyle:☆☆☆☆☆
キャラクター制作:☆☆☆☆☆

Blender2.6ガイド&応用3DCG制作



Blender2.6マスターブックには書かれていないPythonやゲームエンジンの使い方についても解説されています。
またグリースペンシルでのアニメーション・たくさんのノードの詳細・物理シュミレーションなど上のマスターブックではさらっとしか触れられていない部分が詳しく解説されています。
CGソフトの書籍としては珍しくリアル人体の制作方法も解説されています。少し残念な点としては白黒印刷なので画像が少し見ずらいというところ。ただその分本そのものがとても軽いので、持ち歩きに便利です。僕はいつも持ち歩いて暇な時読んでいますw

個人的総評
総合的情報量:☆☆☆☆
実践度:☆☆☆☆☆
モデリング:☆☆☆☆☆
マテリアル:☆☆☆☆☆
ノード:☆☆☆☆☆
物理シュミレーション:☆☆☆☆
FreeStyle:☆☆☆☆
キャラクター制作:☆☆☆☆

Blender2.7スーパーテクニック



他の書籍にはあまり詳しく書かれていないFreeStyleキャラクター制作・Hair作成のチュートリアルに特化している本です。
うまく差別化ができている書籍だと感じました。また対応バージョンも現行の2.7なので今までの書籍の中では一番最新の情報が得られます。

個人的総評
総合的情報量:☆☆☆☆☆
実践度:☆☆☆☆
モデリング:☆☆☆☆
マテリアル:☆☆☆☆☆
ノード:☆☆☆☆☆
物理シュミレーション:☆☆☆☆☆
FreeStyle:☆☆☆☆☆
キャラクター制作:☆☆☆☆☆

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